その61
・61
リ・ガズィシャドー
「殺す事が最終目的だ。
その後など知らぬ」
騎士アレックス
「虚しい存在だいよな、お前は…」
リ・ガズィシャドー
「説教でもしてここから追い出すつもりか?」
騎士アレックス
「力づくでも構わないぞ?」
つばぜり合いを繰り広げるシャドーと騎士アレックス、
お互いに一歩も引かず決着はつかなかった。
リ・ガズィシャドー
「アッー!指をくわえて見ているしか出来ない兄弟よ。
劣等感も自己嫌悪の源となるぞ」
騎士アレックス
「よそ見をしている暇が貴様にあるのかァ!」
リ・ガズィシャドー
「くぅッ、
どうしても貴様とでは決着がつきそうもない気がしてならん!
互角、そう力が拮抗している!」
騎士アレックス
「お前の真の相手は剣士リ・ガズィであろう!
しかし、私を倒さぬ限り指一本触れさせん!
うぉぉ!」