その42
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騎士アレックス
「みんなよく聞いてくれ、カミーユ王子から辞令だ。
呪術士ビグザム率いる海上輸送艦隊が、
【天をぞのむ等】へ引き揚げを開始するはず、である。
奴らタダでは帰るまい、各港町で略奪が予想される。
それを各個で阻止しつつ、
艦隊を乗っ取り、我らの艦としラクロアへと向かおうぞ」
他国への進軍などせず、
防戦一方の歴史しか持たぬアルガス王国には異例中の異例の戦略であった。
闘士ケンプファー
「騎士さんよ。
俺たち3人よろしくやっていいかい?」
騎士アレックス
「かまわない。
しかし、人手が欲しくば、いつでもよい申し出てくれ。
闘士ケンプ・チーム、騎馬隊、戦士隊、法術隊、は各自行動。
そして、私と剣士リ・ガズィは共に行動。
合計5部隊編成で作戦にあたる!」
闘士ケンプファー
「騎士と剣士リ・ガズィは二人きりだと?
ヒュ~、熱いね」