その43
・43
アルガス城内、騎士団長の部屋。
騎士リ・ガズィ
「な、なぜ私が騎士アレックス殿と二人三脚なのですか?」
質問を無視する騎士アレックス
「…怪我の具合はどうだ?」
剣士リ・ガズィ
「も、もう平気です。
しかし、シャドーがいつ現れるやもしれません。
その時どう対峙してよいのやら…」
騎士アレックス
「大丈夫だ。
いつでも私のそばに居てくれればいい。
君を守れるのは私しかいない。
この世界には闇ではなく…、
光が必要なのだ」
剣士リ・ガズィ
「闇は…嫌いです。
あれを見た瞬間、ゾッとしました」
騎士アレックス
「そうか、闇は嫌いか。
しかし闇も光を嫌っていたぞ、はははは」
剣士リ・ガズィ
「…
私の質問の答えは?」
騎士アレックス
「シャドーとやり合うには、
人気がないほうが剣を振り回しやすいし、
犠牲も少なくて済むのでな」
剣士リ・ガズィ
「だから、二人三脚…。
明日は出陣ですね。
では、おやすみなさい」