その34
・34
戦士ガブスレイ
「こんなはずではなかった…。
闘士ケンプファー様、
いくらなんでも地上人の配下になることはありますまいでしょうに!
言われたとおりに作戦は遂行しますが…」
渋々とアルガス城へと走っていった。
しばらくすると戦士ガブスレイは戻ってきた。
「さぁ、入城できるぞ」
行軍先頭の剣士リ・ガズィと剣士ジムスナイパーⅡは
顔を見合わせ、ただ呆然とした。
騎士アレックス
「さぁ、みんな聞いただろ?
入城だ。このまま、たいまつには火をつけずにな」
剣士リ・ガズィ
「騎士アレックス殿、これは魔物軍のだまし討ちという可能性は?」
騎士アレックス
「そのつもりならとっくにやってるよ」
にやりと答えた。