その33
・33
戦士ジェガン
「先ほどから何度も何度も我が軍門に下る、
と言って聞きません…僕は呆れました」
騎士アレックス
「君の目を見れば、本気かどうか私はわかる。
だが、それでは他の者が納得しまい。
剣士リ・ガズィなんて君の家臣に部下を何人も殺されているし、
戦士隊の隊長と副隊長は君の手で亡き者に、だ。
君の戯言に付き合う時間ももったいない、
こうしている間にも挟み撃ちに遭う確立が増えていっている」
闘士ケンプファー
「それなら俺にいい案がある。一石二鳥の作戦だ。
戦士ガブスレイに行かせて策をこうじる。
俺は残り人質となる」
闘士ケンプファーが耳打ちすると、
騎士アレックスは大声で笑った。
騎士アレックス
「よいよい。
そのクソ度胸気に入った。計略にも不備はない」