その25
・25
呪術士ビグザム
「はははは、これで近づけまい。
おや、騎士アレックスかムーア界で死んだと思っていたがな。」
国を救うため戻った義勇軍に出迎えはなく、
あるのはアルガス城からふりそそぐ矢の雨だった。
剣士リ・ガズィ
「騎士アレックス!これでは城に取り付くこともできません!
なにか策があるんですよね??」
騎士アレックス
「焦るな。焦っても事態は解決できない。
それにここまで矢は届かないであろう」
剣士リ・ガズィ
「命令とあらばすぐにでも飛び出します。
ですが、焦るなとはどういうことなんですか…」
呪術士ビグザムは籠城を決め込んでいた。
義勇軍を城へ引きつけて一網打尽をねらっているのであった。