その82
・82
魔道士ゲーマルク
「そこのマント、
ムーア界で前に一度会っている。
私にはわかる。お前がアレックスシャドーだと、な」
剣士ニュー
「本物ではないとは感じておったが、
シャドーとはな…」
闘士ケンプファー
「…シャドー、闇の一族だったか。
どうりで俺らジオン族と馬が合うわけだ」
魔道士ゲーマルク
「その精神なのだよ。私の理想とするものは。
甘美な“嘘”であれば人は喜び真偽など確かめようともしない。
だから簡単に騙せる。
幸福は“嘘”によって簡単に作り出す事ができる。
だから私がこの世界に君臨すればみなが幸せになれる」
剣士ニュー
「貴様が幸福論を説くとは、
お笑いぐさぢゃな。
なら、世界に君臨したら、
お前は何が幸福なのぢゃ?」