その81
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剣士ニュー
「何とかして起こすのぢゃ!
揺するとか…叩くのぢゃ!」
魔道士ゲーマルク
「無駄だ。
無理に起こそうとすると精神が崩壊する。
奴は二度と起きんよ。
私の幻術は完璧に夢へと浸らせることができる。
甘美な幻想のとりことなり、現実へ戻ろうという考えは持てなくなる。
やがて肉体は衰弱し、死ぬだろう。今まで自力で覚めた者はいない」
闘士ケンプファー
「…3人で闘うしかないようだな。
しかし、なぜ彼だけを眠らせた?
全員眠らせれば貴様も楽勝だろうに」
魔道士ゲーマルク
「奴を選んだのは“ガンダム族”とやらに似ていたからだ。
老いぼれと貴様に脅威は感じん」
剣士ニュー
「ふん、馬鹿にしおって、
しかしお前さん、見る目はあるのぉ。
ここにいる騎士アレックスの正体を知っておるんぢゃろ?」