その71
・71
潮風が頬をなぜる。
船はラクロアを目指して進んでいた。
闘士ドーベンウルフ
「あっ、見えただす!
【天をのぞむ塔】だす!」
剣士リ・ガズィ
「うわぁー、大きいな。
あまりに巨大すぎて、最上階が霞んで見えませんよ」
闘士ケンプファー
「最上階はムーア界へと繋げるはずだが、
本当に完成したのだろうか…」
騎士アレックス
「…この戦いが終わったら、
帰るのかい?ムーア界へ」
闘士ケンプファー
「…優秀な指揮官の下で働けなくなるのは辛いが、
戦士ガブスレイの戦死報告は故郷にしなくてはな。
それに…、平和な世界というのはどうも性に合わない…」
彼らは機雷を警戒し、
グリーンオアシスの町の近くへ碇を降ろすのであった。