その55
・55
世も更け、
闘士ケンプファー一行、そして剣士ニューとリ・ガズィ、騎士アレックスは、
宿屋に引き返し、作戦を練った。
戦士ガブスレイ
「騎士ゼノマンサは、
目にも留まらぬ超スピードの剣さばきでムーア界でも名が立つ。
しかし狭い場所であれば、その武器を封じられると私は考える。
だから…」
剣士ニュー
「いやー、ワシには不可解な点があるんぢゃ。
狭い場所、つまり船からなかなか降りようとせんのぢゃ、やっこさんは」
騎士アレックス
「降りようとしない、とは?」
剣士ニュー
「ワシが調べたところのよるとぢゃ、
やっこさん何故かほとんど港に停泊させた船で過ごしとる。
船員にそれとなく聞いてはみるが、船員も理由を知らんのぢゃ。
そこに不気味さを見る…、だから未だにワシも手が出せんのぢゃ」
騎士アレックス
「船から降りない理由…、何か心当たりはあるか?」