その38
・38
「やはりこの部屋にいたか呪術士ビグザム…。
シャドーは消えないだと?
しかし本体からの分離なら!」
闘士ケンプファーの斧は剣士リ・ガズィの足元に突き立てられ、
シャドーは弾かれるように分離した。
リ・ガズィシャドー
「しかしこれでかえって動きやすくなっただけのこと。
自分の槍の味はどうだ!」
キィィィン!!
騎士アレックスの剣が槍をはじいた。
「な、なんと!影に触れられる奴がいたとはな。
さすがに呪術士ビグザム様のアレックスシャドーを破っただけのことはある。
ここは退かせて貰う。またな兄弟」
予想外の出来事に動揺したリ・ガズィシャドーは逃げ出した。