その16
・16
剣士ゲルググ
「少し遅れたが間に合ったようだな。
アルガス城の件は知っている。
力になりたいが国と国のことなのでな、コンスコン王や大臣に相談せねばならん。
近くにアルガス難民のキャンプがある。そこでしばらく身を隠していてくれ。
難民たちもその方が安心だろう」
剣士リ・ガズィ
「おぉ、ありがたい。
なんと言っていいのやら…心からお礼申し上げます」
剣士リ・ガズィ率いる残存騎馬隊は避難民キャンプへと向かった。
道中、剣士リ・ガズィは呟いた。
「俺はもう剣は取らん…」
剣士ジムスナイパーⅡ
「…一体それはどういうおつもりで?」
剣士リ・ガズィ
「…私の失策のおかげで失う命が多すぎた。
あまりにも…」