その95
・95
魔道士ゲーマルクが息断え絶えになると、
パーッ
と、地上の世界に光が広がった。
魔道士ゲーマルク
「…驚いたぞ剣士リ・ガズィ。
そしてアレックスシャドー、
やはり貴様はムーア界で殺しておくべきだった…」
アレックスシャドーは急速に衰弱した。
「…こうなることは、わかっていた。
息をするのが精一杯だ…。
闇の力で生きている私は次元の扉が閉まってしまえば…」
剣士リ・ガズィ
「闇の力が無いと死んでしまう…」
アレックスシャドー
「…死ぬ前にひと目でいい、
“私によく似た男”に、
もう一度会いたかった…。
褒めてほしかった…」
剣士リ・ガズィ
「シャドー殿…、死なせはしない。
今の私には力がある」
(闇の力があれば、ムーア界への次元の扉を開けられる。
俺の出番のようだな“兄弟”)
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