その91
・91
剣士リ・ガズィを目覚めさようと画策するアレックスシャドー。
「もう一度やれるか。
私に、力が残されているのか…」
しかし、
剣士リ・ガズィの幻想に入り込むことはできなかった。
「やはりダメか、
幻想の影響なのか?他者を一切受け付けない。
衰弱が進んでいる、
もはや、打つ手は…」
剣士リ・ガズィの腕がぴくりと動く。
アレックスシャドー
「目覚めた、奇跡か!
しかしなぜ!?」
剣士リ・ガズィ
「…リ・ガズィシャドーが、
私のシャドーが私を救ってくれました。
彼が気づかせてくれたのです」
アレックスシャドー
「シャドーが本物を救う…
そんなことがあり得るのか」